LPガス業者からの営業電話「リスク高い魅力的な提案」
店番をしていたら、あるLPガス業者から電話が入った。「御社で管理しているアパートで現在プロパンをお使いの物件はありますでしょうか?」と聞く。「もちろんありますが」と答えると、「でしたら私どもからご提案があります。今お使いのLPガス業者から当社に契約を切り替えていただきますと家主さんにとっても御社にとっても大きなメリットがあります。まず、向こう10年間、給湯器や風呂釜が壊れた際には当社が無償で修理や交換をいたします。そして、お客様がお使いになったガス料金の5%に相当する額を毎月御社にお支払いします」と言うのだ。
【足元見られる】
だが、どこのLPガス業者と契約するかは管理会社の決めることではない。それは家主さんが決めることである。確かに家主さんにとっては機器の交換費用が浮けば大きな経費削減にはなるかもしれないが、もし当社でバックマージンをもらっていたなら今後は業者に対して言いたいことも言えなくなる。何かあれば足元を見られないとも限らない。業者が家主さんに「管理会社にはマージンを支払っていますから」などと口を滑らせたなら、長い年月をかけて築いてきた信頼関係など一瞬で吹っ飛ぶことになる。
アパートを建てる際に、都市ガスではなくプロパンにする場合、配管工事の代金はLPガス業者が負担していることが多く、建築代金の一部を浮かせることができる代わりに継続してその業者にプロパンを納入させる契約になっていたりする。なので、よほどのことがない限り、そして10年くらいは経過していないと簡単には業者を替えたりできない。業者もそれを承知しているからこそ「機器交換無償」という好条件を出してくる。























