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プレミアム会員限定「呆れた家主はナンと弁護士」法律より一般常識が優先

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 これは、今から20年前の話。私が勤めていた不動産会社の募集物件に申し込みが入った。物件は多摩郊外のワンルームで、地方から部屋探しに来ていた娘さんが借りてくれることになり、一度郷里に戻り、数日後に契約のため再度上京してくれたのだが、その時にはまだリフォームが終わっていなかったので、鍵は引っ越しの当日、同じ敷地に暮らしている家主から直接受け取ってもらう約束になっていた。家主は弁護士で、同じ敷地内に自宅兼事務所がある。弁護士である主人が出かけていても奥さんは必ずいるとのことであったが、引っ越し当日、借主から慌てて電話が入った。

【家主は不在】
 「今アパートに着いて、家主さんから鍵を受け取ろうとしたんですが、家にも事務所にも誰もいないんです。トラックも着いてるし、どうしたらいいんでしょう」と言う。心当たりをいろいろあたると、どうも親族に不幸があったとかで家族こぞって急拠、栃木に行ってしまったようだ。仕方なく社長と相談して鍵業者を呼び、鍵を開け、荷物を運び入れてもらったのだが、夜になって家主から電話があった。「今、家に帰ってみると、空いているハズの部屋に灯りが点いているんだが、どうしたことか」とのクレームだった。

 どうしたも何も、契約も清算も完了していて、日割り発生もその日からになっている。第一、当日鍵を渡す、と約束したのは家主自身ではないか。なのに「鍵を渡していないのに鍵屋を呼んで部屋に入っているのは不法入居だ」と息巻く。その家主は、私が勤めていた不動産会社の社長の親族でもある。それで社長の了解をもらったうえで家主である弁護士を叱りつけた。

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