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プレミアム会員限定ケチな客と非常識な母親「家賃に金をかけたくない」

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 近々結婚するというカップルが部屋探しで来店した。彼女の実家に近い場所で、2DK、駐車場付き、築浅で予算は込み込み8万円迄という条件だが、正直、希望の条件ではかなり厳しかった。彼氏は自動車メーカーの正社員、彼女は公務員。2人合わせた年収は1200万円近い。それでいてその予算である。特別な事情はなく、ただ家賃にカネを出したくはないとのことだった。

 偶然、ほぼ希望に合う物件がキャンセルで再募集されることになったので連絡し、案内すると彼女は一発で気に入ってくれた。賃料は駐車料込み8万7000円で新築。しかも2階の東南の角部屋。相場的にもこれ以上好条件の物件はまずないし、2人が問題なく払える家賃でもあったのだが、彼氏が難色を示す。

【一番いい部屋】
 彼氏は今の社員寮の家賃1万5000円が頭にあって、家賃にあまり予算をかけたくないと主張する。それでも、彼女が「今まで見た中で一番いい部屋だから、これで決めたい」と言って、「僕はこれが初めて見た物件だから即答したくない」と言う彼氏を押し切り、申し込みをすることになった。翌日、審査が下りたことを彼女の勤め先に電話すると、彼女は「すみませんけど、彼がどうしてもそんなに払いたくないと言うのでキャンセルさせてください」と言う。納得いかなかったが、管理会社に事情を話して謝罪すると、意外なことを言う。「いくらでしたら借りられますかねえ。なるだけ相談に乗ります」と。管理会社からすれば完成までに全室を埋めたい、という思惑があるんだろう。「込み込みで8万4000円ならどうでしょう」とのことで、急いで彼女の家に電話すると母親が出てこんなことを言う。

【「迷惑した」?】
 「あなたねえ、娘たちはそんな高い家賃なんて払えないと言って断ってるでしょ。会社にまで電話してきてすごく迷惑したって娘も言ってたわよ」と。それで母親を叱りつけた。「キャンセルは仕方ありません。ですが嘘はつかないでください。私は娘さんの指示通りに電話しています。それで娘さんが『迷惑した』などと言うワケがありません。それでは娘さんが信用を失いますよ」と。ケチな客は相手にしたくない。
(坂口有吉不動産・社長)

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