「散らかす男性と汚す女性」入居者限定せずが正解
ある家主さんから「新築するアパートを、男性か女性のどちらかに限定して貸すことにしたい」との相談を受けた。
アパートはワンルーム6室という規模で、家主さんは「男と女の、どちらでも可にすると風紀が乱れるのでは」と心配しているのだが、最近は同じアパートの住人同士が干渉し合うことはないし、住人同士で交際に発展する、なんて話も起こらない。あったら奇跡に近いくらいの話になる。
家主さんは「女性限定にしたほうが奇麗に使ってもらえるのでは」という考えから女性限定にしたいと思っていて、私に同意を求めて決断する心づもりだったようだが、私は反対した。
【女性は丁寧】
確かに、女性のほうが使い方は丁寧だと思うが、一般的には逆であることが多い。男性は掃除をマメにしないが、料理も滅多にしない。家での飯も、たいていは買ってきた弁当とか惣菜で済ます。だから、汚すのでなく散らかすのであって、女性は料理したりするから、その分部屋は汚れる。男性は散らかし女性は汚す、ということだ。
もっとも、最近の若い女性は料理をしなくなってはいるようだが。テレビ番組「噂の!東京マガジン」の中の「やってTRY」というコーナーで、若い娘さんに料理を作らせるのだが、私でも作れるような簡単な料理を8割方の娘さんが失敗している。世も末だ。
【限定しない】
それはともかくとして、私はある理由で、どちらかに限定しないことを勧めた。それは、防犯対策、である。男性限定ならともかく、女性限定のアパートは、外観を見ればすぐ「それ」と分かる。変質者などが干してある洗濯物の様子などから「女性専用アパート」と見て取って、狙われる可能性が高くなる。これが男性も混じって入居しているアパートなら変質者も狙いにくい。
それと、男性の部屋に女性が通ってきて泊まっていってもさほど違和感はないが、女性の部屋に男が訪れて泊まったりするのは道徳的に良くない。などと言うと、男女差別だと騒ぐ人もいるだろうけど、その違いが解からないようでは大人の分別が欠如している。
結局、家主さんは一方に限定しなかった。ま、正解だろう。
(坂口有吉不動産・社長)























