「許容範囲の個人差大きい」騒音問題の解決は難しい
近隣から入居者の出す騒音でクレームが入ることがある。簡単に注意するだけで気をつけてくれて解決するケースもあるが、多くの場合、一度や二度の注意で解決することはない。以前の記事でも書いているが、音に対する許容範囲には「個人差」があるからだ。騒音の発生源になっている側も、「この程度でどこが騒音なのか。こんなのは生活音のうちだろう。お互い様なんだから我慢するのが当然」などとクレーム主に配慮しない。これは、そんな感覚のズレが巻き起こしたトラブルの話。
先日、当社の家主さんから相談を受けた。「うちに40歳くらいの女性が訪ねてきて、『おたくの店舗を借りている男性が、深夜にバイクの騒音を立てて帰ってくるので、子供も起きてしまうし、注意していただけないでしょうか』って言われたんだけど、どうしたものかしらね」とのこと。管理会社として私から注意することにしたのだが…。
【屁理屈ばかり】
翌日、男性の店を訪ね、先ず穏やかに事情を話したうえで心当たりがあるかどうか聞くと、それには答えずこう言う。「ここって、商業地域ですよね。目の前の信号ではバスも停まるしトラックだって通るでしょう。その人、そういうのにもイチイチ文句を言ってるんですか?このバイクは車検だって通っているし、私に文句言うより法律を改正してもらうのが先でしょう」と屁理屈を並べる。ムッとはきたが、ここで感情的になってはまとまる話もまとまらない。そこで、「たしかに商業地域だけど、一般のマンションだって建っています。夜はゆっくり休みたい人も具合が悪い人もいるものでしょう。そういう人への配慮も必要ではありませんか?」と説いたのだが、更に態度を硬化する。
【営業妨害?】
「だったら、その人、ここに連れてきてくださいよ。そんなのは立派な営業妨害ですよね。土下座させて謝らせますから」などと言い出す始末。近隣の住人が思い悩んで相談してきたことも「自分の趣味であるバイクのことでイチャモンをつけられた」としか考えない。男は以前も近隣とバイクの騒音でトラブルを起こし、その時も私から注意を受けていて、相手が引っ越している。聞く耳も持たないから、次はもう警察に来てもらうしかない。
(坂口有吉不動産・社長)























