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プレミアム会員限定「退去者の残置エアコンを巡って」いいとこ取りは許されない

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 これからのシーズン、特にワンルームの契約時に時おり発生する問題がある。
 前の入居者がまだまだ使える比較的新しいエアコンを残していきたいと希望するケースがよくある。たいていの場合は「買い取りを請求する」ワケでなく、移転先がエアコン付きだったりして不要になるので「取り外しや処分費用を浮かせたい」だけなのだが、後々トラブルが発生することもあるので管理会社の一存では決められず、一応家主さんに相談することになる。

【自己負担】
 「まだ新しいので十分に使えます。買い取りする必要はありませんが、もし『置いていってもいい』と退去者に伝えて、次の入居者が『持っているから要らない』と言ったなら、処分費用は家主さん負担になります。次の入居者には『エアコン付きではなく残置エアコンという扱いになるので、あなたがそのまま使うということなら故障した際の修理代や処分費、新しいエアコンの取り付け費用は自己負担になりますが、いかがいたしますか?』と伝えます。ただ、置いていっていいかどうかは、(まだ次の入居者が決まっていない)今、判断していただかなければなりません」と話して家主さんの判断を仰ぐことになる。入居者も家主さんも、美味しいところだけ頂くなんてことは出来ない相談だ。

【タダ同然】
 退去者には「友だちに当たってみて、欲しい人がいたなら安く売った方がいいよ」と言うのだが、面倒がって売却は諦める。なので、たいていの場合、置いていってもらうことになるし、次の入居者も「使わせてもらいます」と喜んでくれるケースの方が多い。「要りません」と言われたなら当社で取り外して預かり、他のお客さんにあげることもある。タダで手に入れたものだから当然に代金は頂かないが、感じの良いお客さんにしか声は掛けない。

 だが、中にはこんなケースもあった。入居者が1年くらいで退去することになり、ほぼ新品のエアコンを2台も置いていくことになった。家主さんに「残置エアコンであっても内見の際に判断の決め手になるかもしれません」と私が勧めたからだ。

 数日して再び伺うと……、2台とも家主さんの家に移設されていた。
(坂口有吉不動産・社長)

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