更に発展するJ-REIT市場 ヘルスケアなど運用対象も多様化
連載: 2014年資産運用ビジネス特集
J-REITの価格が上昇している。オフィスビルなど実物不動産の市況改善に加えて、国内金融機関や投信などによる投資ニーズの拡大が、価格の上昇要因と考えられる。13年は物流系REITによる不動産購入の増加が、実物不動産市場の回復に貢献した。14年は老人ホームなどを運用するヘルスケアリートが複数上場する見込みで、J-REITの運用対象不動産や投資家層は、さらに多様化が進むと予想される。 (みずほ証券金融市場調査部 石澤卓志)
上昇するJ-REIT価格 好調なビル賃貸事業がけん引
J-REITの値動きを示す東証REIT指数は、14年に入ってから、5月中旬までは概ね1430ポイント~1510ポイントの範囲で比較的落ち着いた動きを示していたが、5月27日から上昇傾向が強まり、本稿執筆時(6月5日時点)では、1540ポイント前後で推移している(図表1)。筆者は、J-REITの主な価格決定要因を、(1)収入源である実物不動産の市況、(2)投資家の需給関係、(3)金利動向の3つと考えている。最近の東証REIT指数の上昇は、このうち、(1)と(2)がプラスに作用したためと考えられる。



















