森記念財団 都市特性評価2026 「大阪市」が6年連続首位 「札幌」は7位に浮上
住宅新報 2026年8月4日 号 4面

森記念財団都市戦略研究所は7月29日、「日本の都市特性評価2026」を発表した。全国136都市と東京23区を、「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野・87指標で評価した。それによると、全国136都市の中では、「大阪市」が総合スコアで6年連続トップとなった。2位は3年連続で「名古屋市」、3位は「福岡市」、4位は「横浜市」、5位は「京都市」。トップ10の上位都市に変動はなかったが、「札幌市」が7位(昨年9位)に、また「広島市」が10位(同11位)に浮上するなど7位以下には変動が見られた。
「大阪市」は、「経済・ビジネス」「交通・アクセス」の両分野で高評価を獲得した。「文化・交流」分野でも2位につけて安定的な強さを発揮したが、「観光客誘致活動」では順位を落とすなど万博以降の発信力強化が期待される結果となった。
2位には「研究・開発」「生活・居住」の両分野で首位を維持した「名古屋市」が3年連続で2位につけた。「生活・居住」分野では「居住環境」「生活の余裕度」が大きく改善したが、「安全・安心」「育児・教育」は評価を落とし、これらの指標を高める施策が今後の焦点になるとした。
注目されるのは前年の9位から7位へと大きく伸ばした「札幌市」。「経済・ビジネス」分野が躍進した。「『新規不動産業用建築物供給面積』指標が強い。今後、更に上昇する可能性がある」(評価策定で運営委員長を務める明治大学名誉教授の市川宏雄氏)とし、都市開発の勢いが際立つ結果となった。
東京23区のランキングではトップ3位に変動はなく、ビジネス機能と知的創造、国際交流が集積する都心中枢としての強みを発揮した「港区」が1位を堅持。2位は「千代区」、3位は「中央区」だった。
暮らしやすさは「府中市」
また、居住者アンケートから見えた「居住者満足度」の高い都市としては、「府中市(東京都)」、「三鷹市(同)」「調布市(同)」「吹田市(大阪府)」「西宮市(兵庫県)」が挙がった。特に「府中市」は、大國魂神社やくらやみ祭りに象徴される地域に根差した歴史・文化、多摩川やケヤキ並木、身近な公園に支えられた豊かな自然環境が、住民の暮らしの満足度につながった。また、鉄道網に加え、きめ細かなコミュニティバスの運行、地域・行政による清掃活動も、快適な生活環境を支える要素として評価された。





















