不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第110回 千葉県鴨川市太海地区に学ぶ 市有空き物件に対する価値の再設定
住宅新報 2026年7月28日 号 7面
大学の社会実践学修の一環として参加した「アーリーサマーキャンプ」で、千葉県鴨川市太海地区を訪れた。一泊二日のフィールドワークでは、地域課題の解決に向け、旧太海公民館や旧フラワーセンターなどの使われていない市有不動産を視察した。
旧フラワーセンターは、現在はガラスが割れ、成長しすぎた植物が天井を突き破るなど、荒廃が進んでいた。地域を代表する大型施設がこのような姿になっていることは、太海地区の大きな課題だと考えた。 ただし、同じ敷地内の釣り堀には今でも利用者が訪れており、旧フラワーセンターが〝忘れられた場所〟ではないことに希望を見出した。周辺には、温泉や宿泊施設、仁右衛門島など、魅力的な観光資源が豊富にあり、太海地区は豊かな自然と観光資源を兼ね備えた、ポテンシャルの高い地域であると言える。したがって、今回視察した市有不動産を有効に活用できれば、これらの施設が地域を持続的に発展させるための基盤になると考えた。
そこで、旧フラワーセンター跡地に焦点を当て、太海地区の再生案を検討した。周囲で釣りを楽しむ人が一定数いることや、周辺に観光資源が密集していることから、ここを中心に新たな交流拠点をつくれるのではないかと考えたためである。
























