ヒューリック シェア美容室を買収 「不動産の商社化」へ
住宅新報 2026年6月30日 号 4面
ヒューリックは6月23日、シェア美容室事業を手掛けるサロウィン(東京都渋谷区)の株式を100%取得したと発表した。中長期経営計画(2026~2036)で掲げる「不動産の商社化」の観点から不動産事業と高いシナジーが見込まれると判断した。
なお、同社は23年にCVC(ヒューリックスタートアップ1号投資事業有限責任組合)を通じてサロウィンへ出資しており、今回の買収はCVCの出資先がグループ会社となる第1号案件。
サロウィンのビジネスモデルは、建物を賃借した上で美容室の内装・設備を用意し、フリーランスの美容師へ空間を提供することで利用料を得る。更に、美容室運営に必要なハード面の提供に加え、集客・経営支援機能をパッケージ化し、フリーランス美容師や美容室経営者に提供することで独立・開業も支援している。現在、全国に280店舗以上(26年5月末時点)を展開し、3000人以上のフリーランス美容師・美容室経営者が同社のプラットフォームを利用している。
東京都心部を中心とする優良立地に不動産ポートフォリオを展開しているヒューリックとしては、自社の不動産ネットワークや資金調達力がサロウィンの事業と高い親和性があり、サロウィンの新規出店やネイルサロン等の周辺美容領域への展開を支援することで、同社の持続的な成長と企業価値の向上に貢献できると考えた。また、中長期的には、訪問美容を含むシニア向けサービス領域や海外展開についても検討していく。
賃貸人として店舗を賃貸するだけでなく、事業そのものに投資することで事業収益を収受する取り組みで、「不動産の商社化」を具体化するものという。
不動産利益にサロウィンによる運営利益を加えることで、連結利益の拡大と連結ROAの向上を目指す。
サロウィン単体では現在286店舗・営業利益4億円体制を、31年に1000店舗・40億円達成を目指す。





















