三菱地所、エリア拡大 シンガポールの運営会社買収 フレキシブルリビング海外で
住宅新報 2026年5月12日 号 4面
三菱地所は4月30日、フレキシブルリビング事業の海外展開を始めると発表した。フレキシブルリビング事業を統括管理するFL Japan Holdings(FLJ)を通じて、Habyt GmbH社より同社の完全子会社でシンガポール・香港で同事業を展開するHabyt Pte.Ltd社の全株式を取得した。
Habyt Pte.Ltd社は16 年にシンガポールでHmlet Pte.Ltd社として創業。22年に Habyt GmbH社に吸収合併され、現在はシンガポール・香港で合計1061室のフレキシブルリビングを運営している。今回の買収により三菱地所グループは、アジア太平洋地域へ事業エリアを拡大すると共に、フレキシブルリビング領域におけるグローバルなプラットフォームの確立を目指す。併せてフレキシブルリビングに関する人材・運営基盤を強化し、「Hmlet」ブランドのデジタルプラットフォームにHabyt Pte.Ltd社が持つ物件情報を集約し、価格設定の最適化や入居手続の自動化などを実施する。
FLJ全体で、26年度末には約3500室のフレキシブルリビングの運営を計画。その後も段階的に供給を加速させ、30年度以降は毎年5000室規模の新規供給を目指す。35年度には国内外で3万5000室を運営、営業利益100億円超を目標とする。
フレキシブルリビングとは、従来の賃貸住宅とは異なり、柔軟な契約期間や家具家電・Wi-Fi 等の装備、コミュニティーイベントを含め多様なサービスを提供する新しい住まいの形態のこと。
19年に三菱地所は旧Hmlet Pte.Ltd社と合弁会社Hmlet Japanを設立し、日本でフレキシブルリビング事業に参入した。事業規模を拡大し、23年には三菱地所グループとしてフレキシブルリビング事業を注力領域の一つに位置付け、中間持株会社としてFLJを設立し、フレキシブルリビング事業の経営体制を再編。FLJ傘下で Hmlet Japanを完全子会社とすると共に、新たに Blueground Japanを設立した。26年4月現在、国内では「Hmlet」「Blueground」の 2ブランドで合計1866室を運営している。





















