第50回 住宅ジャーナリスト櫻井幸雄 慧眼を開く 住友不動産、戸建て暮らしニーズを訴求
住宅新報 2026年3月31日 号 4面
住友不動産がこの3月に「住友不動産ハウジングプラザ日本橋」をオープンさせた。この特徴は、戸建て住宅で暮らしたいと考えている人たちの幅広いニーズにワンストップで対できること。たとえば、「土地を探して、注文住宅を建てたい」と考えている人は、土地探しから注文住宅のオーダーまで相談することが同じ場所で可能となる。
それは予算オーバーとなった場合、中古戸建てを探すこと、もしくは今住んでいる親の戸建てを2世帯同居住宅にリフォームする相談にも応じてくれる。オーダーの切り替えができるわけだ。
従来、それぞれは別の会社、別の店舗での相談となり、依頼者は段階ごとに異なる場所に出向かなければならなかった。加えて、オーダーを切り替える際には、「お断り」を入れる必要も生じた。
切り替える度に、ゼロからプロフィールを説明することも求められた。その煩雑さで、途中で挫折し、新しい家にすることを諦める事態も生じかねない。そのような状況が起きないように、「ワンストップ」を構築したのが、「住友不動産ハウジングプラザ日本橋」の手柄といえる。
加えて、マンションの販売センターと比べると、小規模で地味になりがちだった「戸建て購入」をより華やかなものにしてくれるという特徴もある。
土地探しで不動産仲介店を回ると、豪華な応接室に案内されることはまずない。狭くても清潔感のあるミーティングルームならよいほう。何年前から使っているのだろう、と思わず二度見をするようなレトロなソファに湿り気のある手編みのクッションなどが敷かれ、早々に退散したくなるようなケースもある。
これに対し、同プラザの応接はものすごく豪華だ。13室用意されているうちの3室はVIPルームとなり、小さな子供を連れた2世帯3世代のグループもゆったりくつろげる。
そもそも立地がよい。高島屋や三越のある日本橋エリアに開設されているため、駐車場に入るときに苦労することはないし、打ち合わせ前後に食事をするところも豊富だ。戸建ての住み替え相談を優雅にしてくれるのが、「住友不動産ハウジングプラザ日本橋」の利点であり、これまでなかった工夫ということになる。
その結果、戸建てを買うというモチベーションを上げてくれるのも、従来にはなかった効果だと考えられる。























