リビタ 築古賃貸を一棟リノベ 〝都市のアトリエ〟創出 シリーズ20弾、「PATH高円寺」竣工
住宅新報 2026年3月10日 号 7面
リビタは、築古賃貸物件を再生する一棟リノベーション賃貸マンション「PATH」シリーズの第20弾となる「PATH高円寺」(東京都杉並区)を2月に竣工した。趣味や創作活動に打ち込める〝都市のアトリエ〟空間を生み出した。
同シリーズは2019年に開始。築30年前後の新耐震基準物件を取得し、現代のライフスタイルに即した住まいへ再生、不動産価値と収益性を高めたうえで再流通させるモデルだ。取得から改修、運用、売却までを見据える点が特徴で、募集賃料は取得時から2~5割増、周辺新築並み以上を目指す。賃貸中物件を段階的に再生するケースも多く、入居者理解を得ながら工事を進める運営力も問われる。
「PATH高円寺」は1988年築の鉄筋コンクリート造5階建て、延べ床約1089m2、全11戸。50戸規模が中心の同シリーズでは小規模だ。JR高円寺駅と東京メトロ新高円寺駅の中間、高南通り沿いの住宅地に立地し、周辺には若者文化を象徴する商店街も広がる。
企画コンセプトは「めいっぱいの自分らしさを」。専有部はフルスケルトンにした上で水回りや配管を更新し、「ストレージ×リビング」をテーマに設計した。空間を緩やかに仕切る造作可動棚は、趣味の道具や本、アート作品などを自由に飾れる仕様とし、収納と居住空間を一体で捉える。天井材を撤去した跡をあえて残すなど、躯体の記憶や無骨な素材感を生かした内装としたほか、全戸に照明を備え、壁画アートを施した住戸も用意する。音楽や創作活動などに没頭できる〝都市のアトリエ〟を意識した空間だ。
街の文化と接続
共用部は「アトリエへの小径」をコンセプトに、専有部へと通じる動線を小径に見立てた。地元を拠点に活動するアーティストをプロジェクトパートナーに迎え、外壁や共用部にアートを取り入れるなど、街のカルチャーと接続する仕掛けを施している。
3月から入居を開始予定。こだわりや感性を大切にするシングルやDINKS層を主なターゲットとする。


























