第46回 住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄 慧眼を開く 長寿命化で中古マンション認識も一新
住宅新報 2026年3月3日 号 4面

高額化した都心新築分譲マンションに対し、「年収の5倍で買える範囲を大きく超えた」と嘆く声がある。「マイホームを無理なく購入するための目安は年収の5倍まで」という目安を基にした意見である。
それに対し、「いつの話をしてるんだ」と思う人が多いだろう。「年収の5倍まで」は、住宅ローンの金利が5%以上だった昭和時代の話。金利が高ければ、毎月の返済額が大きくなる。その負担から計算して「年収の5倍」とされた。
低金利の今(以前より金利は上がったが、まだ低金利といえる)、昭和時代の基準を持ち出すのは意味がない……不動産業界の人間なら、誰でもそう思うだろう。実際、「年収の5倍まで」は時代遅れの認識である。





















