第一生命保険・清水建設 木質の幸福感を 東京・大井で賃貸38戸完成
住宅新報 2026年2月24日 号 5面

第一生命保険にとって木造ハイブリッド構造は、いずれもオフィス物件の22年竣工「『TDテラス宇都宮』、25年竣工『第一生命京橋キノテラス』に次ぐ3例目、賃貸マンションでは初の採用となる。木材を活用し、居住者目線では「木と暮らす」、オーナー目線では「木を魅せる」、社会的な目線では「木を活かす」というコンセプトを掲げる。
16日に開いた先行内覧会で第一生命保険不動産部不動産開発課アソシエイトの上甲勇之介氏は、「生命保険会社として、心身共に健康で過ごしてもらいたいとの願いを込めた。木質の住まいがもたらす幸福感によって一人ひとりの〝ウェルビーイング〟を高めると共に、再生可能な循環資源である木材の使用で環境にも配慮した。不動産投資の観点で持続可能な社会の形成に今後も貢献する」と述べた。
構造には、木材と鉄骨、コンクリートを適材適所に組み合わせて木質化を図る清水建設の独自技術『シミズハイウッド®』を採用した。住戸の天井や柱などにCLT(直交集成材)を用いた。2階から9階の床スラブには、RC床スラブの型枠に天然木を使用して仕上げ材として生かす「ハイウッドスラブ」を採り入れた。梁を床側に立ち上げる「逆梁構法」で住戸のリビング・ダイニングは、天井高約2.8メートルの天然木天井を確保し、明るく開放的な居住空間を実現している(写真)。
8~9階では1時間耐火の「スリム耐火ウッド」を採用し、コーナー柱を木質化させた。清水建設設計本部集合住宅設計部副部長の荻原史郎氏は、「1階公開空地のプロムナードは、木の温もりを感じられる憩いの場として、まちの人たちにも木の良さを体感してもらいたい」と話す。清水建設東京支店建築第一部工事長の佐々木良介氏は、「現場施工中から居室天井部の仕上げ材が露出するため、即時に改善点を反映し、細心の注意を払った」と説明した。
建物規模はRC一部木造9階建て延べ約2485m2。間取りは、1LDK20戸(賃料22万~23万円)、2LDK16戸(同26万5000~31万2000円)、3LDK2戸(同42万~42万5000円)。設計は清水建設、施工は清水建設・日本建設のJVが担当した。所在地は東京都品川区大井4の17の16。JR・東急・東京臨海高速鉄道「大井町」駅から徒歩9分に立地する。





















