森記念財団 世界の都市ランキング 東京が初の2位に 大阪も万博効果で急浮上
住宅新報 2025年12月23日 号 4面

森記念財団・都市戦略研究所(竹中平蔵所長)が12月17日に発表した「世界の都市総合力ランキング2025」によると、1位は前回同様「ロンドン」だったが、前回3位だった「東京」が「ニューヨーク」を抜いて初めて2位にランクインした。観光地の充実度や外国人訪問者数の増加などがスコアを押し上げた。大阪も万博効果で18位(前回35位)へと急浮上。また、今回は都市のスタートアップ育成環境に着目したランキングも初めて実施した。
同調査は、世界48都市を対象に6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)に分けて評価し、総合力で順位を付けた。今回で18回目。
東京は今回、「経済」のスコアをやや落としたものの、「文化・交流」「居住」の2分野が前年に続き、大きく評価を上げた。「文化・交流」ではパリを抜いて2位になった。観光地の充実度や外国人訪問者数やナイトライフの充実度が評価された。観光スポットの数だけでなくその満足度も評価に加わったことが寄与した。「居住」分野では、飲食店の多さや働き方の柔軟性の評価が高まった。世界的なインフレ下での地域格差の中で、物価水準の低さが相対的に順位を上げ、初の1位となった。
大阪は前回の35位から今回18位への大幅にランクアップした。6分野全てにおいてスコアを上げたが、特に外国人訪問者数やナイトライフ充実度、食事の魅力、買い物の魅力といった「文化・交流」分野で大きな伸びを見せた。
今回のランキング調査時点は万博開催前だったが、世界から注目を集めて人も動き始めていたという。森記念財団理事で同ランキング実行委員のメンバーである市川宏雄氏は、「万博の余韻が残る来年も高い評価になると思う。ただ、それを維持できるかは、大阪の政策にかかっている」と述べた。
また今回、「世界の都市総合力ランキング スタートアップ・エコシステム」を初めて実施し、スタートアップ創出の土壌の視点でも、各都市の特徴を明らかにした。それによると、1位がシリコンバレーで、2位のニューヨークに1.5倍以上のスコア差をつけて圧倒的な強さを見せた。3位はロンドン、4位以降は、ボストン、パリ、シンガポール、ベルリン、ロサンゼルス、東京、シカゴとなり、上位10都市のうち5都市をアメリカの都市が占めた。





















