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プレミアム会員限定不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第77回 不動産テックの進展とその社会的影響 効率化だけでなく価値観を再定義

住宅新報 2025年11月25日 号 7面

連載: 不動産学の魅力 明海大学不動産学部

マンション・開発・経営
  • 不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第77回   不動産テックの進展とその社会的影響 効率化だけでなく価値観を再定義

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 不動産テックとは、AIなどの先端技術を不動産の分野に応用する取り組みの総称である。不動産の価値や取引の構造、更には都市の在り方までも変えつつある点で興味深い。特に注目しているのは、ブロックチェーン技術を活用した不動産取引の透明化である。改ざんが極めて困難な分散型台帳技術であり、登記や契約情報を安全に記録・管理する手段となる。

 従来の不動産取引では、登記情報が紙や複数のデータベースで分散管理されていたため、情報の齟齬(そご)や悪意ある二重売買が発生する恐れがあった。また、所有権の移転には法務局など複数機関での確認作業が必要で、完了までに数週間を要することも珍しくなかった。

 ブロックチェーンの導入により、全ての取引履歴が一つの分散型台帳にリアルタイムで記録され、関係者全員が同一の情報を確認できるようになる。不正な二重売買の防止だけでなく、所有権の移転をほぼ即時に完了できる。情報の透明性と信頼性が格段に高まり、取引コストや時間の削減にもつながる点で画期的だ。日本でも国土交通省が実証実験を進めており、制度が整えば、不動産取引そのものが根本から変わる可能性が高い。

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