重み増す 中古市場 (下) 宅建士の信頼 リスキリングが鍵に
住宅新報 2025年10月28日 号 4面
「仲介業務において最も重要な価格についての助言業務を担うのが宅建士」と指摘するのが、(上)でも登場した不動産流通プロフェッショナル協会顧問の竹井英久氏だ。宅建士が助言(提示)する売買価格の適正さはどうやって証明されるのだろうか。中には媒介契約を取るために売主に対しては売れないと分かっていても高めの価格を提示するケースもあるという。一方、買主は提示された価格が少々高いと思っても仲介する宅建士から「相場として適正だと思います」と言われると信用せざるを得ない。
よく指摘されることだが不動産価格に関しては業者と個人(売主・買主)の間には歴然たる「情報格差」があり、これが国民の不動産流通業界に対する信頼を希薄化する要因となっている。
本格的ストック時代を迎えようとしている今、不動産流通業界が国民から厚い信頼を得るためにはどうすればよいのだろうか。その信頼の源泉としては個々の宅建士が不動産に関する知識・媒介業務の経験、リスクにいち早く気付く能力など確かなスキルを磨くしかないのではないだろうか。宅建業者のリスキリング推進を促すため、国と業界6団体で構成する「宅地建物取引業リスキリング協議会」が発足した。これは国民にとっても朗報となるだろう。






















