宅建試験・本紙分析 出題者の思惑が見え隠れする 各科目ともケアレスミス要注意
住宅新報 2025年10月21日 号 11面
時間内に解き切れたか
宅建士になるために多くを落とせない「宅建業法」の科目ではあるが、最初の【問26】の出題から報酬計算の出題がされており、資格マニアの受験者からは、「昨年受験したときには以外に時間が余ったが、今年は時間いっぱい使った」との感想が漏れるとともに、「計算問題の組み合わせ問題で時間をかけさせようという出題者の仕掛けが見て取れる」と指摘する声もあがった。
前述のように個数問題等が多く出ているため、各科目を通じて、基本的事項をケアレスミスすることなく時間内に解き切ることが、合格するための重要な要素となってきそうだ。免除科目は、比較的やさしいので、ここで差はつきにくいとみられ、合格ラインは昨年と同水準か若干下回ることが予想されるところだ。
権利関係科目(民法)及び宅地建物取引業法科目(宅建業法)において各1問ずつの組み合わせ問題、その他【11問】でも個数問題が出題されており、得点を容易にさせないというような出題者の意図が感じられるラインアップになっていた。
権利関係で高得点難しく
各科目別に見ると、権利関係では、【問4】において「弁済・担保物権」、【問6】において「物権変動」が出題され、共にやや難解な内容となっている。【問7】の出題は、ベースが賃貸借契約についての事例問題であるが、各肢に事務管理や担保物権、不当利得等の内容を混ぜている難問である。【問10】では、契約不適合責任からであるが、民法の特別法である宅建業法での業者が負う担保責任に関する特約制限との関係を踏まえて解答しなければならず、権利関係で高得点をマークすることはやや困難である。
「法令上の制限」の科目では、難解さは感じられず、勉強をしっかりしていた受験生であれば全問正解できるレベルだったと思われる。おなじみの都市計画法の開発許可制度、改正された建築基準法の建築確認についての出題傾向が見られたが、【問18】の建築基準法の規定で迷う受験者が少なからずいたのではないか。土地区画整理法・農地法は、やや難解であるが、この科目での得点差はつきにくいであろう。税法・鑑定評価の出題は、オーソドックスなものであった。



























