不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第72回 福岡の不動産高騰と学生の生活 成長都市の姿と、そこで暮らす現実
住宅新報 2025年10月21日 号 7面
福岡の街は、今、急速に変わりつつある。25(令和7)年の公示地価では、住宅地の上昇率が全国3位、福岡市に限れば前年比9%と全国トップレベルの上昇率を示した。ニュースでは「経済の活気」として取り上げられるが、その裏で私たち学生の生活は静かに追い詰められている。例えば、JR香椎駅周辺の2LDKは10万円を超え、千早駅付近のワンルームも7~8万円台が当たり前になった。以前なら5万円程度で探せた部屋が、今ではほとんど残っていない。アルバイト代や仕送りを考えると、大学の近くに住むのは難しくなり、私の友人の多くは「学校に近いかどうか」よりも「バイト先に近いか」「光熱費を含めて生活が回るか」を基準に部屋を決めている。
実際、学生マンションの家賃が高すぎて入れず、築年数の古いアパートやシェアハウスに流れる人も増えている。古い物件には外国人留学生が多く住んでおり、生活スタイルや文化の違いに戸惑いながらも、一緒に過ごす中で新しい交流が生まれることもある。こうした変化は「安く住める場所を探す」という切実さの中で生まれているのだと感じる。街の風景も変わった。
福岡市の中心部にはタワーマンションが次々と建ち並び、天神や博多は華やかさを増している。しかし、その輝きは学生にとっては遠い。家賃の高さに不安を抱え、食費を削って自炊を工夫したり、アルバイトを週5日入れて睡眠時間を削ったりする生活は、多くの学生にとって日常となっている。福岡は今、成長の波に乗っているのは間違いない。
























