外壁タイル接着率判定の新バージョン 長谷工コーポレーション
住宅新報 2025年9月23日 号 5面

長谷工コーポレーションとスパイダープラスは、外壁タイル施工における品質管理向上と業務省力化を目的に共同開発した「外壁タイル接着率判定システム」をバージョンアップした。
今回の改良では、東京大学松尾研発スタートアップであるAthena Technologiesとの協業により、「AIを活用した画像解析機能」を新たに採用。これにより、従来はタイルと接着剤が同系色の場合に正確な判定が難しかった課題を解消し、iPhoneカメラでタイル裏面を撮影するだけで色彩に依存しない接着率の合否判定を可能にした。
同システムは、建設現場で即時に正確かつ客観的な検査・記録が可能で、事務所では自動的に検査記録が作成される(特許出願中)。結果、外壁タイル施工の検査業務全体の約65%(約12時間)の削減を可能とする。
その背景として、国土交通省が2018年5月に示した技術的助言により、外壁後張りタイル工法で有機系接着剤を用いた場合、裏面の充填状況を検査・記録する必要があるという制度的要請がある。従来は目視による判定に頼る部分が大きく、検査者による検査精度のばらつきや記録作成の負担が大きな課題となっていた。
同社は18年から建設DXサービス「SPIDERPLUS」を導入し、図面・工事写真や検査記録のデジタルデータ管理を推進。23年から本格運用を開始した同システムを今回バージョンアップさせることで、更なる品質管理向上と業務省力化を狙う。
今後、スパイダープラスを通じて外販を進め、業界全体の品質・生産性向上に寄与することを目指す構えだ。





















