エフステージ〝現場目線〟でDX支援 「内見予約ナビ」外販開始 受付を自動化、案内データを販促活用
住宅新報 2025年9月16日 号 6面
買取再販業者の多くは、仲介業者による客付け販売を実施しており、レインズに物件登録をすると、仲介業者から物件確認・資料請求・内見申し込みなど多数の問い合わせが発生する。藤島社長は「当社のシステム開発前の受電件数は毎月約2000件で、うち6割が物件確認。事務社員は電話対応に追われ、本来業務が滞ってしまう課題があった」と振り返る。同社はIT企業をグループに持つ強みを生かし、22年5月、同サービスの元となるシステムを開発。自社運用での実証を重ね、外販を決めた。藤島社長は「情報、内装、DXの追求といった当社の企業価値を高めたい」との思いを示す。
仕入れで活用も
開発では20年以上の販売実績を持つ同社の〝現場目線〟を追求し、買取再販業者がより使いやすく、シンプルな設計とした。物件確認や資料請求、内見予約といった基本機能に加え、「内見件数推移の一覧表示」や「仲介会社への一括配信」などの機能も搭載。(1)販売在庫管理の強化、(2)仲介業者の管理と活用、(3)営業フローに沿った支援機能――など、販売管理や戦略活用ができる点も特色だ。「販売中物件の案内件数や反響状況を把握し、毎月の販売件数の見込みや、反響が弱い物件の値下げタイミングを判断できる。仲介業者ごとの案内実績や活動エリアを把握し、検索機能付きの一括メール機能を通じて、エリアごとに効果的な情報発信が行える」(藤島社長)という。
同社では「物件確認の受電を10分の1に削減」「内見依頼の受電・ファクス対応件数の8割超を自動化」といった成果を確認。夏季等の休業時にも通常と同水準の案内予約を獲得し、営業担当者による休暇中対応の負担を解消。価格改定を仲介業者へ即時配信することができるようになり、顧客へすばやく情報が伝わり、値下げ直後に買い付けが入るケースもあるという。「当社の内見システムには現在2万人以上の仲介業者が登録。そのネットワークを生かし、物件仕入れを一斉に呼び掛けると、数十件単位の案内紹介を得られる」(藤島社長)とも言い、仕入れや販売促進の効用も期待できるとする。
クラウドシステムのため、インターネット環境があればすぐに利用できる。利用料は買取再販業者の負担で、内見予約をする仲介業者は無料。初期登録料11万円、月額利用料1万4080円~(どちらも税込み。公開物件数とメール送信数に応じて6プラン用意)で、現在は2カ月間のトライアル利用もできる。
初年度目標は100社
仲介業者が利用する際の利便性にも配慮し、情報登録や内見予約が直感的な操作で完結できる設計とした。藤島社長は、「休日中も販売機会を逃さないため、少数案件の買取再販業者にも導入メリットがある。仲介業者も顧客への案内しやすさにつながり、販売機会で差がついていくのではないか」と見る。今後は同社が手掛けるFC事業「ワンリノネットワーク」に加盟する60社を中心に営業を促進。システム改善と1都3県の買取再販業者へのアプローチも見据えながら、初年度契約企業100社を目指す計画だ。


























