不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第65回 ドア、どーあく ? ドアを新しい視点で考える
住宅新報 2025年9月2日 号 7面
不動産学部では2年生から設計演習がスタートする。学年が上がるにつれ、街並みや共有地マネジメントを意識した約50戸の住宅地計画やホテル不動産の開発企画書作成を行うが、その最初の一歩として、作図の基礎的技能を身につけている。
設計の授業で実際に図面を描いていると、普段の生活で見落としていたことに気づくことがある。その1つがドアの開き方だ。例えば、大勢が集まるイベントホールのドアは、緊急時に速やかに外へ出られるように会場内から外に開く。また、多機能トイレのドアは車いすやベビーカーの方も入りやすい幅広なスライドが主流になる。このように、生活や人の行動とドアの開閉は身近であり、不動産を計画・設計する上での工夫が詰まっている。
それでも、トイレの個室のドアについてはどう設計するか悩まされた。トイレは建物の用途を問わず必ず設置され、様々な利用ケースが考えられるからだ。トイレのドアは、外側に開くのが望ましいらしい。これは体調不良で倒れたときなどの緊急時に中にいる人がドアに当たらず救助できるからだ。実際、私の家はそうなっていた。商業施設などのトイレはどうだろうか。ほとんどのドアは内開きだ。外開きにすると人と接触する可能性があるため、内開きが採用されていると納得した。
























