不動産学の魅力 日常の街並みの意味 見世蔵と間口税の関係で知る 明海大学 不動産学部 第59回
住宅新報 2025年7月15日 号 7面
2年次に履修した都市計画の授業で、「見世蔵」と「間口税」の関係について知る機会があった。「見世蔵」は、江戸時代に多く建てられた日本の伝統的な建築様式の一つで、商家や店舗として利用される土蔵のことをいう。
この見世蔵は、「間口税」という税制度への対策として間口が狭く建てられたという。江戸時代には、建物の正面の幅(間口)が広いほど税金が高くなる間口税という制度があり、当時の人々はこれを回避するために間口を狭くし、代わりに奥行きを長くとるという建築方法を多く利用していた。この見世蔵も、その背景から間口が狭くなっているという話を聞いた。こうした建物は今でも一部残っていて、街の中を注意深く見ていれば見ることができるかもしれないと先生が仰っていた。
それまでの私は、電車で移動する際は携帯の画面ばかり見ており、外の景色にはあまり関心を持っていなかったが、この授業を受けた日から、何気なく外の景色を見ることが増えた。その後、友達と川越に行った際に、実際に見世蔵を見ることができ、その瞬間「これのことか!」と、授業で聞いた話が急に現実のものとして感じられた。その時から私の建物に対する視点が変わった。
























