不動産学の魅力 建物と所有者の2つの老い 安全で質の高い管理は実現できるか 明海大学 不動産学部 第44回
住宅新報 2025年3月25日 号 7面
不動産学部にはマンション管理の授業があり、興味を持った私は、マンション管理士の資格取得に向けて勉強を進めている。
区分所有法は「管理者」を規定しており、管理者は管理組合総会に議案を提出し、総会で決議されたことを実施する。現在の管理組合の多くは、区分所有者が理事を務める「理事会方式」を採用している。理事から選ばれた理事長が管理者となるが、独断で議案提出や決議事項の実施はできず、理事会の決議が必要となる。管理業者はあくまでも理事会のサポート役であり、議案の作成はできても決定はできない。素人の区分所有者が理事として管理の判断をするのは難しいのではないかと率直に思った。実際に、管理会社が作成した議案を検討せずにそのまま総会に提出する理事会も存在すると聞いて、分かる気がした。
「2つの老い」と呼ばれる建物の老朽化と区分所有者の高齢化が進むと、知識面や健康面の不安から理事就任を辞退する区分所有者が増える。現在、理事のなり手不足は深刻だという。管理業者もまた、慢性的なスタッフの人手不足に悩まされており、手厚く理事会をサポートすることが難しくなっている。
























