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プレミアム会員限定長谷工コーポレーション社長交代 熊野専務が社長に昇格 筋肉体質で次期中計に臨む

住宅新報 2025年1月28日 号 5面

マンション・開発・経営
長谷工コーポレーション社長交代 熊野専務が社長に昇格 筋肉体質で次期中計に臨む

 長谷工コーポレーションは1月23日に開催した取締役会で代表取締役専務執行役員の熊野聡氏(写真㊨)を4月1日付で昇格させる人事を発表した。池上一夫代表取締役(写真㊧)は代表取締役副会長執行役員に就任する。同日、同社本社で社長交代会見を開催した。池上社長は、20年4月に社長に就任した年に5カ年の中期経営計画(NS計画)がスタートしたことを踏まえ、「5期合計の経常利益を4000億円にする目標にメドがついた。昨秋から次へのバトンを考え始めた」と述べ、熊野新体制で次期NS計画をスタートする。25年3月期第3四半期決算時に新中計を発表する予定だ。

 池上氏は、「トップの資質で最も重要なのはビジョンを持つこと。全社員が腹落ちできるようなビジョンを示していくことだ。彼はバランス感覚が素晴らしい」と新社長にエールを送った。熊野新社長は、「企業は成長し続けなければならない。企業成長とは、企業価値の向上である。変化のスピードが速い中で、企業も時代に合わせてしなやかに変わっていかなければいけない。継続すべきものと変化・変革を合わせて会社を進化させる」と抱負を述べた。

 同社は、現NS計画中に筋肉質の企業体制への転換に成功した。建設事業の施工メニューの拡大を推し進めて比較的に苦手だったタワーマンションで実績を作り上げて、「タワマン施工が質・量ともスーパーゼネコンと肩を並べる水準になった」(池上氏)。今後の展開として熊野社長は、「建設事業と不動産事業、管理・運営事業の3つの輪で、それぞれのグループ会社が業界競争力を付けていくようすると共に、3つの輪が重なり合い、ときに化学反応が起きて新規事業や新たな収益源が生まれる。次期経営計画でそこを目指す」と話した。

 慢性的な人手不足と高齢社会に伴う人口減少への対応は急務だ。その中で現場での生産性アップにDX戦略で問題を退治していく。25年3月期末までに現場での生産性を20%上げようとDXを推進し、「肌感覚では15%アップの実感を持っている」(池上氏)といい、それを数字的に立証しているのが、2年連続で施工中工事高が過去最高であることを挙げた。足元の受注環境は追い風が吹いているとの認識で受注・着工した案件の粗利率は回復しているという。

 不動産関連事業では、長谷工不動産と総合地所のグループ2社が全国展開し、2社で経常利益100億円以上上げていくことが必要だとした。

 地方都市や海外にも目を向けて事業フィールドを拡大する。積み上がってきた資本の有効活用を推進する。M&Aも積極的に展開する構えで、熊野社長は「国内外を問わずシナジーを取れる会社、もしくは当社にない部分を補完していく」と話した。

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