森トラストグループ「万平ホテル」10月2日開業 大規模改修等で収益性アップ 各部屋に温泉ひく 全86室始動
住宅新報 2024年10月1日 号 4面
2024年に創業130年を迎える「万平ホテル」が10月2日、新たな装いでグランドオープンする。森トラストグループが1997年から運営を手掛けており、歴史的建造物の保存・活用プロジェクトの一環として大規模改修・改築を進めてきた。グランドオープンに先立ち、同グループは9月25日、国土交通省で会見を行った。
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同ホテルは長野・軽井沢町で1897(明治27)年の創業。1936(昭和11)年に建てられた「アルプス館」(写真(上))は、2018年に国の登録有形文化財に登録された。格式のある外観意匠や、和洋折衷の室内意匠などが特徴で、戦前から現代まで多くの著名人に使われてきた。
宿泊施設は、改修した「アルプス館」と「碓氷館」に加え、解体後に建て直した「愛宕館」の3棟を配置している。総客室数は従前の109室から86室に減らした。部屋の面積は36~91m2と幅広くそろえており、ボリュームゾーンは40m2台となる。各部屋に温泉もひいた。
大規模改修・改築に当たっては、万平ホテルが長年愛された象徴を踏襲するため、同社では、「アルプス館は以前と感じが変わったね、と言われないように従前の雰囲気を変えないことをコンセプトに改修した」という。耐震・断熱・防水の性能を現代の水準に高めるとともに、バリアフリーにも対応している。本館のアルプス館にエレベーターを付けた。総事業費は非開示だが、「(昔のままの)価値を残すには通常の改修よりもコストが掛かるものだが、当初の想定よりも2~3割は増えた」とみている。
宿泊施設の予約状況について、同社では「8月のプレオープンは9月23日時点でスイート以外は予約で埋まった。グランドオープンも好調に推移し、数日で数百件の予約を受けている」と説明する。国際水準のラグジュアリーホテルを目指すが、当面は国内の50代、40代、30代をメインのターゲットとしてアプローチする。ホテルの収益性では、大規模改修・改築前との比較で、客室一室の1日当たりの平均販売単価(ADR)は確実に上昇する見込みだ。
森トラストグループの「ホテル関係事業」では、今期に「万平ホテル」のほか、同社が初めて九州で計画する「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」の開業も控えている。これらが業績に全面的に寄与してくるのは次期以降からとみられるが、ホテル部門の業績は今期に3期連続過去最高となる750億円の営業収益を見込んでいる。
























