不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第10回 中古住宅評価の日米比較 価値を上げるリフォーム
住宅新報 2024年7月16日 号 7面
私がゼミ論で取り組んだのは「なぜ米国では中古物件に人気があるのか」という問いだ。日本では経年劣化のため中古物件の価値は新築に比べて低い。対して米国では中古物件でも価値が下がらず、むしろ上がることもあるという。日本が米国を見習えば現在の中古物件市場の問題は解決すると安易に考えていた。しかし心情的・社会的要因などを比較して分かったのは、米国の真似だけでは問題は解決しないということだった。
そこで新たな疑問が生まれた。米国では、住めなくなった中古物件をどう処分しているか、先生に聞いてみた。すると、米国ではリフォームによって実質的経過年数が修正され市場評価が回復する。そのため、物件が使えなくなる前に所有者が積極的に手を加えるのだという。
日本ではどれだけリフォームに投資しても物件の価値は上がりづらいが、米国では投資した分だけ価値が上がる。それどころか物件の価値が投資額を上回ることもあるそうだ。物件をリフォームして価値を上げ、自分が買った時よりも高値で売ることもよくある話らしい。
























