不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第8回 ハワイの住宅価格上昇 建築許可審査の遅延と供給不足
住宅新報 2024年7月2日 号 7面
23年度にハワイ大学研修に参加し、都市経済学を専門とする教授と現地不動産業者からの講義受講、物件見学を行った。事前学習の中でハワイ州の住宅価格の高さについて把握をしていたが、現地での学習を通じて、住宅価格が高い原因の一つとして建築許可を取得するまでに時間がかかる状況があることを新たに知ることができた。
米国では各州が建築規制の権限を持ち、連邦政府は基本的に各州の建築規制に関与しない。ハワイ州の建築許可に関する法律は「Construction Administrative Code」であり、一定の規模の建築物の建設、増改築、変更、修理、改築、解体、移転には許可が必要である。その許可の審査期間が非常に長く、1階建ての住戸を建て替えるのに2年以上かかった(日本の建築確認は、建築基準法で7日以内)と、現地の不動産業者から聞くことができた。
これは住宅の供給が滞ることで価格が上昇する原因となる可能性を示している。また、土地を確保した後の期間が長くなることでより費用が発生し、経済状況の変化の影響を受けることとなる。建設業者も工事完了まで報酬を受け取ることができないなど、不動産関係者にとって多くのリスクをもたらす状況である。
























