ボルテックス 区分オフィス 〝信託〟で不動産小口化 「GINZA SIX」でも
住宅新報 2024年5月28日 号 5面
不動産小口化を信託で――。ボルテックスの信託受益権型小口化商品「Vシェアプレミアム(GINZASIX10階1001号室)」の販売が順調に推移している。東京・銀座の大型複合施設GINZASIXの10階・事務所部分を対象とした商品で、4月3日から1口100万円(10口以上・募集総口数2万3600口)で募集を始めたところ、「当初想定の半分程度、1年で売り切れそうだ」(同社)という。想定配当金利回りは年1.67%。現在までの平均購入口数は30口で、最多は150口だ。
不動産特定共同事業法に基づくスキームとは異なり、対象不動産を信託会社(ファースト信託)に信託(10年)し、その小口分割した信託受益権を複数の投資家に販売する「信託受益権型」。信託受益権はみなし有価証券で、投資家にとっては「不動産取得税や登録免許税がかからず初期費用を抑えることができる。また倒産隔離がされているので安心感があるのがメリット」(同社)という。そして、受け取る配当は不動産所得、相続や贈与の際の評価は現物不動産と同様に扱われる。金融商品取引法の規制を受けるため、同社としてはそれに対応する社内の体制整備・維持が必要となる。
同社は99年の創業以来、都市部の中規模ビルをフロアごとに区分して投資家に販売する「区分所有オフィス」を得意とし、8年前からは不特法に基づき、区分オフィスを更に小口化した商品(任意組合型)を展開。更に、近年は信託受益権型にも取り組んできた。同社では金商法への社内体制整備も進み、また、匿名性(購入者の氏名が登記簿に載らない)を求める投資家もいるため、小口化商品については今後は基本的に信託受益権型で展開していく方針だ。























