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スタンダード会員限定不動産経済かわら版(2) データセンターの進化と波及効果 ボルテックス 主席研究員 安田 憲治

住宅新報 2024年5月21日 号 4面

マンション・開発・経営
不動産経済かわら版(2) データセンターの進化と波及効果 ボルテックス 主席研究員 安田 憲治

 デジタルトランスフォーメーションが進む現代において、データセンターはその中核をなす存在だ。技術の進化によって、データ処理やストレージ(データの保存場所)の需要が急速に高まり、データセンターに対する前例のない規模の投資が行われている。

 米国Amazon Web Services,Inc.(AWS)は、人工知能とクラウド(インターネットを通じてデータを保管したり、アプリケーションを使ったりできるサービス)の拡張に2027年までに150億ドル(約2.3兆円)を日本市場へ投じることで、地域内のデータ処理速度とサービスの品質を向上させている。米国Google LLCは千葉県市原市に新しいデータセンターを設立し、7.3億ドル(約1050億円)の投資を行い、迅速かつ効率的なサービス提供を可能にすることを目指している。これらの背景にはデジタルデータの需要増加があり、データセンターはより高速に安全で、かつコスト効率のよいサービスを提供することが求められている。

 また、データセンター業界は環境負荷の軽減を目指し、持続可能な運営方法への転換に力を入れている。Googleは新設されたデータセンターにおいて冷却水の再利用システムを導入し、AWSは日本国内のデータセンター運営において2024年までにエネルギー供給の80%を再生可能エネルギー源へと切り替える計画を進めている。将来的には更に多くのデータセンターが、環境配慮型の運用に移行することが期待される。

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