三菱地所×Alchemist 6月1日募集開始 東京発「ユニコーン」誕生に本腰 プログラム参加者に100万ドル出資
住宅新報 2024年5月21日 号 4面

スタートアップ企業の事業成長を支援する「アクセラレーター(Accelerator)」と呼ばれるビジネスが日本で本格的に始動する。三菱地所は、日本のスタートアップを対象としたアクセラレーションプログラム「アルケミストジャパン(Alchemist Japan)」を東京・大手町にあるビジネス支援施設「グローバルビジネスハブ東京(Global Business Hub Tokyo)=写真」で今秋から開始する。米国のAlchemist Accelerator(カルフォルニア州)とのパートナーシップのもとで展開するもので、B2B分野に特化して出資を伴うエクイティ型のプログラムとしてはアジア初上陸という。アルケミストでは、シリコンバレーを拠点に650社以上の企業を支援し、株式上場やM&Aなどで65社以上をエグジットに導くなどの実績がある。両社は5月14日に都内で記者会見を開いた。
アルケミスト創業者・CEOのラビ・ベラーニ氏は、「次のユニコーン企業は東京から出るとみている。ロボテックスやハードウエア、デジタルヘルス、コモディティ化が進む生成AI分野といった業界からのユニコーン企業誕生に期待する。東京は良いことも悪いことも独特で、シリコンバレーとは違うし、シリコンバレーを超えられる部分もある。それを働かせることが我々の役割だ」と話した。
三菱地所では、おひざ元の丸の内や大手町で展開するオフィス事業で大企業にとどまらず、シード期にある企業向けの誘致にも注力しており、丸の内発のイノベーション創出支援プラットフォームを展開している。同社イノベーション施設運営部長の島田映子氏は、「アルケミストはB2Bに特化しているので、(当社オフィス事業展開の親和性から)パートナーに選んだ」と述べ、丸の内からのユニコーン企業の誕生に期待する。
今秋に始動する第1回目のプログラムは、世界で活躍できる可能性のあるB2Bスタートアップが対象のエクイティ方式のプログラムだ。グローバル市場を目指す日本発のスタートアップを予定するが、アジアを始めとする世界中のスタートアップの参加も受け付ける予定。23年度の選考通過者は2%の狭き門だという。募集者数は9~12社で、アルケミストジャパンのサイト上で6月1日から7月15日まで受け付ける。アルケミストのファンドから1社当たり約100万ドルを出資する予定。プログラム期間は今年9月からおよそ3カ月を計画する。その内容はメンターネットワークを活用したビジネスモデルの検証・改善や効果的なプレゼンを追求するピッチトレーニング、成果発表会などだ。サンフランシスコで開催される6カ月のプログラムへの参加権も付与する。
三菱地所では、各領域のスタートアップの成長に応じた施設・サービスを提供している。ビジネス開発支援付きサービスオフィスであるグローバルビジネスハブ東京やEGGのほか、国内初のフィンテック拠点や先端テクノロジーと大企業の新事業・研究開発を担う人材が集まる拠点を運営しているが、気候テックに焦点を当てた「(仮称)Japan Climate Tech Lab」を今秋にも開設する予定だ。





















