ハンス・ウェグナーは、日本でも大変人気のあるデンマークの椅子デザイナーです。彼のスタイルは、機能性に重点を置いたモダニズムと有機的なディテールを特徴としています。照明デザイナーのポール・ヘニングセン、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルト、家具デザイナーのアルネ・ヤコブセン等と相互に影響しあい、独特のデザインを確立しました。
生涯で500脚以上の異なる椅子をデザインし、そのうち100脚以上が大量生産され「椅子の帝王」と呼ばれています。1951年にルニング賞、同年のミラノトリエンナーレのグランプリから、スウェーデンのプリンスオイゲンメダル、デンマークのエッカースベルクメダルまで、多くのデザイン賞を受賞し、ロンドンの王立芸術協会によって業界最高の名誉であるロイヤルデザイナーにもなっています。
ウェグナーは14年、靴職人を父に、デンマークとドイツの国境の街トゥナーに生まれました。幼い頃から工芸品、特に木彫りに惹かれ、博物館で見たロイヤルコペンハーゲンの置物を木の彫刻として造ったりしています。14歳になると、大手家具メーカーの見習いとして働き始め、15歳で最初の椅子を造りました。17歳で見習いを終え軍隊に入隊しましたが、見習い期間中は当時の著名な建築家などが設計した家具の製作に携わり、技術とデザインの組み合わせが新しい造形を生み出すことを学び、椅子のデザイナーになる決心をしました。

























