ADR相談からみる 事業者のためのトラブル事例 ――傾向と対策 【第10回】マンション外壁に関するトラブル
住宅新報 2024年1月30日 号 10面
連載: ADRの現場から

マンションに関わる業務をされている方の中には、外壁全面調査を取り扱われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マンション外壁全面調査とは、外壁のタイル剥がれやひび割れなどの有無を調査するものであり、これは(1)安全面、(2)資産価値保全という面からその必要性が認められています。安全面ではタイルなどが落下して人に危害を加えることを防止するためであり、資産価値保全という面では物件の安全性に加えて外観の維持という目的があります。加えて、外壁全面調査を実施すること自体に、資産価値保全効果もあるでしょう。
なお、この調査の結果、トラブルとなるケースもあります。東京都昭島市のマンション(全4棟)では、以前からタイル剥がれが目視でも確認できる箇所が複数あり、特にファミリー世帯の居住者から子どもの安全性という面で、タイルの落下が不安視されていました。
























