23年度マンション管理士試験 本紙講評 合格点40点より下がりやや難化か
住宅新報 2023年12月5日 号 9面

23年度マンション管理士試験・本社解答番号
マンション管理センターは11月27日、同26日に全国8試験地・13会場で実施した23年度マンション管理士試験の実施状況を公表した。受験者数は1万1158人(前年度比1051人減)で、受験率は84.7%(同0.4ポイント減)だった。合格発表は24年1月5日。各受験者に合否通知書を発送する。また同センターのホームページ上に、正解と合格最低点、合格者の受験番号を掲載する。前年度の試験では、1万2209人が受験し、1402人が合格した。合格率は11.5%で、合格最低点は50問中40問以上正解だった。
今年度の試験難易度などについて、住宅新報講師の植杉伸介氏に聞いた。
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全50問の総合的な難易度は、昨年より少し難しいという印象である。個数問題・組合せ問題は、問題の難易度を上げる出題形式であるが、令和4年度試験の出題数は10問であったのに対し、令和5年度試験も10問(個数問題8問・組合せ問題2問)となっている。なお、個数問題8問の内訳は、区分所有法3問、標準管理規約1問、マンション管理適正化法4問となっており、組合せ問題はマンションの設備(給・排水設備)から出題されている。
科目別に見た今年度試験の特徴は、次のとおりである。
問1~11の区分所有法関連の問題では、問5と問8が難しかったかもしれない。問5は、平成27年の最高裁判例の知識がないと手こずる内容だった。問8は、直近の法改正に関連した内容であるが、解答を迷った受験生が多かったのではないだろうか。問12~17の民法関連の問題では、問12の即時取得、問13の詐害行為取消権、問16の事務管理は、日頃の学習が手薄になりがちな論点であった。ただし、問16の事務管理の問題は、知識がなくても、常識判断で正解できると思われる。問18の民法・不動産登記法などの複合問題は難しかったが、問19の建替え円滑化法は易しかった。
問20~24のマンションの維持管理等に関する法律の問題は、問題ごとの難易度のバラツキがあるが、おおむね昨年と同レベルであった。問25~33の標準管理規約の問題に対処するためでは、規約本体の条項だけでなく、各条項のコメントにもしっかりと目を通しておく必要がある。問34と35の会計に関する問題は、問35が難しかったように思う。問36~45のマンションの構造・設備および維持管理の実務に関する問題は難問が多く、例年どおり高得点を獲得することは困難であった。
問46~50のマンション管理適正化法の問題のうち、問46と48は、最近の法改正に関連した問題であるが、細かい知識が問われていた。また、5問中4問が個数問題であったため得点を稼ぐことは難しかったのではないか。
以上を総合すると、令和5年度試験は昨年より少し難易度が上がっており、合格基準点は昨年の40点より下がる可能性が高いと思われる。
























