東急不、東京・代官山に「緑・環境サステナブル」や「食」の複合施設 「フォレストゲート代官山」10月19日開業 広域渋谷圏に新たな付加価値を
住宅新報 2023年10月17日 号 4面
同施設は、MAIN棟が敷地面積が約4084m2、延べ床面積約2万1096m2。地上10階・地下2階建てで賃貸住宅(総戸数57戸)、商業施設、会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート代官山」、食のプロセスエコノミー拠点「ソーシャルキッチン代官山」などを備えた複合施設。岡山県の間伐材を利用した木造2階建てのTENOHA棟には、サステナブル活動拠点「TENOHA代官山」が入居する。全体のコンセプトは、「職・住・遊近接の新しいライフスタイル」を提案する。
賃貸住宅は、間取りが1LDK~3LDK、メゾネット(専有面積約60~310m2)で構成され、賃料は月額50万~400万円台程度。既に全戸に申し込みがあり、経営者のほか法人が約7割を占める。全ての住戸から、施設が管理する植栽の緑を見ることが可能だ。隈研吾氏、齊藤太一氏、平野紗季子氏による3つのライフスタイル提案住戸を用意した。全ての住戸で提案住戸と同じような設えにすることが可能だ。入居者は併設する「ビジネスエアポート代官山」を利用することができる。
MAIN棟の低層部に入る商業施設は、同施設のコンセプトである「緑・環境サステナブル」と「食」を軸に、新しいライフスタイルを提案するテナントを誘致。12月に開店するブルーボトルコーヒーは同社と連携して、マルシェへの参加のほか、住民やオフィス利用者向けにエコカップを配布するなどの取り組みを行う。既に満床で、順次開業していき、来年夏までに全店舗がオープンする予定だ。
魅力ある街づくりに欠かせない「食」
約1300m2の「ソーシャルキッチン代官山」は、「食」を広域渋谷圏に広げる拠点として機能する。同社は、「食」が「街を訪れる理由や住み続ける理由になる。新しい価値を創造するもの」(小澤広倫渋谷開発本部プロジェクト推進部統括部長)とし、魅力ある街づくりに欠かせない要素と位置付けている。
特徴は、商品企画、製造から包装、販売までを同施設内で完結できる点。同社がイートクリエーター(東京都中央区、永砂智史代表取締役社長)と設立した、新会社「日本食品総合研究所」(永砂智史代表)が運営する。1、2階に研究・開発が可能な研究所や調理室、テストマーケティングが行える、食品販売の「食品庫」、新メニューを提供できる喫茶室などを用意。小ロット(500~1000個)での対応が可能で、シェフのメニュー開発や食に関する企業の新規事業の支援、地方自治体のレストラン開業や食イベントなど地域ブランディングの企画を行う。
「TENOHA代官山」での活動としては、「Jバイオ横浜工場」(横浜市鶴見区)を起点に、食品廃棄物を発酵させたメタンガスで発電し、再生可能エネルギー由来電力として「フォレストゲート代官山」に供給。残ったものは肥料として農作物を育てることに利用する。
この取り組みには、同社とリエネ(東京都渋谷区、西田恵介代表取締役)、JFEエンジニアリング、J&T環境(横浜市、露口哲男社長)、Jバイオフードリサイクル(横浜市、蔭山佳秀社長)、アーバンエナジー(横浜市、小林厚社長)が参画。食品ロスなどの社会課題の解消とサーキュラーエコノミーの実現に向けた活動に着手する。
























