紙上ブログ不動産屋の独り言710 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 春の珍事と言えるかも 入居者から復縁の連絡
住宅新報 2023年7月4日 号 6面

私の37年の不動産賃貸仲介管理歴の中で初めての出来事。当社の入居者から電話があったのだが、古いアパートでもあるし、周辺環境もよいとは言えないので「退去の連絡か」と思ってドキッとした。電話の相手は40歳くらいの女性で、愛犬と暮らしている。「実は勤務先が変わりましたので報告しなければ、と思いまして。たしか、契約書にそのように謳ってあったかと思うのですが」と。契約時に説明はしているが、過去にちゃんと申告してもらったことなどなく、いつの間にか転職したり失業していることがほとんど。それだけでも珍しいが、こんな話も出た。
亀裂が入った理由
「実は、離婚した主人とやり直すことになりました」と言う。離婚なんて、「ほとほと相手が嫌になった、愛想が尽きた」からするもの。なので、一度大嫌いになった相手とやり直す、なんてことはそうそうあることではない。私の友人知人を見渡しても、離婚して復縁した人など一人も(一組も)いない。それで思わず「珍しいですね」と言ってしまった。だが、詳しく聞くと、互いが嫌になって別れたのではなく別の理由があったようだ。























