紙上ブログ不動産屋の独り言709 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 人当たりはよいが相手にしたくない 滞納で立ち退き、家財は倉庫に
住宅新報 2023年6月27日 号 6面

高齢の婦人が飛び込みで来店した。パソコンが使える若い人は自分で物件を探せるから不動産屋に飛び込むなんてことはしないもの。なので、飛び込みの客はほとんどが高齢者。その高齢婦人は75歳で、生活保護の申請をしているが、市役所のアドバイスや指示に従わないから話が進まないようだ。私も、5月1日に内視鏡手術を受け、4日に退院してきたばかりで未だ本調子ではないので、困難な属性の客の部屋探しも気持ちよく対応してくれる近隣のDホームの営業マンМ氏に部屋探しを依頼することにした。連れていくと、М氏は快く受けてくれたが、後でこんな話を聞いた。
娘がキャンセル
「条件が厳しいので、私が以前勤めていた不動産会社の後輩に何度も頭を下げて部屋を紹介してもらって、申し込んで審査が通ったのに、その母親のパラサイトの50歳の娘が勝手にキャンセルしてきたんで、私のメンツも丸つぶれでした。坂口さんもあの人には関わらないほうがいいですよ」と。部屋探しをしている事情も、家賃滞納による強制執行で立ち退きになって、家具や家電品など家財道具も衣類も保証会社が提携している横浜の倉庫で保管していて2日後が期限。それまでに代位弁済分を返還しないと処分されてしまう。およそ1カ月も前からネットカフェで寝泊りしている。そういう金は持っているみたい。だが、その歳でベッドや布団でなく、ネットカフェで寝るのはさぞかしキツイことだろう。























