紙上ブログ不動産屋の独り言704 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主が亡くなった古いアパート (上) 兄妹、それぞれに思惑
住宅新報 2023年5月23日 号 6面

古いアパート(前々回の記事の)の家主さんと、一緒に暮らしていた娘さんが相次いで亡くなった。その家主さんは他にも娘2人と息子1人がいる。そのうちの長女が電話してきて、「あのアパートは売りたいのですが、坂口さんのほうでお世話して頂けますか?」と聞く。
アパートは1Kが4部屋で、訳ありの入居者ばかり入っていたが、1人は膵臓癌で病院で亡くなり、1人は肝硬変で孤独死、それも発見されたのは死後1カ月半たってから。一人は「引きこもり」の若者で、数カ月前に転居。最後に残った高齢婦人は当社には何の連絡もなく1月末で退去していて、成年後見人の弁護士から連絡があった。ではあるが、室内はゴミ屋敷で鍵も返却してもらっていない。つまりは夜逃げ同然の退去。弁護士に連絡するも何も言ってこない。
安心と言われても























