紙上ブログ不動産屋の独り言701 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 消えてしまった仲介手数料 購入を断念する理由判明
住宅新報 2023年5月2日 号 6面

私とはもう40年の付き合いになる電器屋の社長がいる。良心的だし技術もしっかりしているし、消防署への報告書類の作成もできるからとても重宝している。その社長から「家を買おうと思っているんだけど、仲介してくれないかなあ」と連絡があった。既に物件の目星は付いていて、当社で内見の依頼をして、見てみて物件がよければローンは組まずに現金で買う、そして、その物件は賃貸で貸し出すと言う。実は、都内の北区にある貸家も当社で管理させて頂いている。元々は社長が育った家で、今は埼玉県に住んでいる。他にも埼玉の地元にアパートを持っていて、それは地元の不動産屋に管理を任せているとのこと。私は35歳まで埼玉県入間市のマンションに住んでいて、転居した後も、今も付き合いが残っていて、そういうのは珍しいかも。
向かいの住人が
うちからは遠い東武東上線の沿線の物件を社長夫妻と私とで見に行った。物件は築4年と新しく、設備も日当たりも素晴らしく、文句の付けようがなかったのだが、とんでもないことが分かった。向いの家に親子だか姉妹だかが住んでいて、若い女のほうが、物件の駐車場に車を停めようとしただけで家から出てきて喚き散らすのだ。私たちが物件の中にいた1時間くらい、ずっと監視をしていた。こんなでは、賃貸で貸し出すのは難しいだろう。案内時に出てこられたなら、何度、誰を案内しても、家賃を下げても申し込みなど入らないに違いない。社長はそれで購入を断念した。























