長谷工、千葉・浦安で賃貸208戸 法人需要取り込み、入居も「順調」 一部住戸に初の木造
住宅新報 2023年2月28日 号 5面
「ブランシエスタ浦安」は東京メトロ東西線浦安駅から徒歩7分の立地。建物は一部木造のRC造で7階建て、総戸数は208戸。間取りは1~6階が1Kと1LDK(計194戸)、7階が2LDK(14戸)で、専有面積は約21~60m2。
建築面での工夫や仕様のグレードなどから、賃料は周辺相場よりも高水準に設定しているものの、「入居申し込みは順調に推移」(同社担当者)している様子だ。
同物件の賃料設定は、1Kが8万5000~9万7000円、1DKが11万1000~12万2000円、2LDKが20万6000~25万2000円で、1坪当たりでは平均約1万4000円程度としている。同社の担当者は、「周辺の相場は2LDKが1坪当たり1万円程度で、1Kの月額賃料が9万円超というケースは珍しいエリア」と話す。
2月20日時点では、2LDKは14戸中6戸、1Kについては法人需要で9割超の入居申し込みがあったという。「強い社宅需要が見込めるエリア」(同社担当者)であり、比較的大型の物件ながら分譲ではなく賃貸で開発した要因も、この法人需要によるところが大きい。
今後の展開にも意欲
同物件の最大の特徴は、最上階の住戸を一部木造化していること。グループ企業の細田工務店が持つ木造軸組み工法の技術を取り入れながら、木材の種類と使用部分を精査して耐火木造の基準も満たした。同社は、約5年前にマンションの小規模な共用棟を木造化した実績があるものの、住戸部分の木造化は初めての試み。
また勾配屋根の形状を生かし、ロフト空間や最高3200ミリの天井高、高い位置の採光窓などを設けている。天井に使用したスギ板などにより、住戸に入ると木材の匂いが感じられるほか、木調の内装デザインや天井の形状の効果もあり、木造戸建て住宅を彷彿(ほうふつ)とさせるマンション住戸に仕上げた。
加えて建設に当たっては、CO2排出量を削減可能な「H-BAコンクリート」も採用。構造部の木質化と併せ、環境負荷の低減に努めている。そのほか、隣接する旧江戸川のイメージから、外観に大きく波打つようなデザインを採用するなど、随所に挑戦的な工夫を凝らした。同社の広報担当者は、「企画・開発から施工、運営・管理まで、自社グループで対応できるからこそ実現した試みという面もある」と語り、グループ総合力の成果との考えを示した。
同社エンジニアリング事業部の小島俊司副事業部長は、「今回の経験を踏まえ、今後も積極的に(マンションでの)木造を手掛けていく。次はまず、国土交通省の『優良木造プロジェクト』に採択された東京都目黒区の計画で、多層階の木造化を手掛ける」との計画を説明。
また将来的には「普及に向けたコスト抑制」「技術の進化・蓄積により提案力を高め、ディベロッパーと連携して供給量を増加」など、取り組みの継続・拡大を図る方針も語った。
























