東京建物、マンションブランドで始まったアート 住宅事業の知見、再開発にも 東急、地域活性化や価値向上へ
住宅新報 2023年2月28日 号 4面

「(仮称)アートセンター」の運営イメージ
東京建物が29年度の竣工を目指す再開発事業「(仮称)京橋三丁目東地区市街地再開発事業」(東京都中央区京橋三丁目)では、アート・ものづくり文化に関する発信機能と育成・交流機能を有する「(仮称)アートセンター」を設置する。ここでは、若手アーティストの作品をタイムリーに発信。東京高速道路の上部空間を歩行者空間として整備する「Tokyo Sky Corridor」と接続することで、周辺地区などとの連携やまちなかを活用し、「(仮称)アートセンター」を中心に、アート・ものづくり文化の展開による歩いて楽しいまちの実現を目指すとしている。
京橋エリアは骨董(こっとう)通りと呼ばれる区道440号線を中心に、画廊・ギャラリーや古美術品店が集積するなど、アート・ものづくりのまちとしての歴史性を有したエリア。「芸術・文化を体験できる展示施設などのアート拠点の整備や、中央通り沿いを中心にアートイベントが開催されるなど、新たなにぎわい創出の取り組みが進む」(同社)という中で、「(仮称)アートセンター」というアート拠点を集積させて、周辺の取り組みと連携することで、「京橋エリアの更なるにぎわい創出に寄与する」(同社)ことを狙った。
マンションブランドの取り組みからスタート
同社によるアートの取り組みが始まったのは、18年からだ。次世代アーティストとの出会いや応援を目的に公募展「Brillia Art Award」を開催しており、入選作品を「東京建物八重洲ビル」1階のラウンジで展示している。21年10月には京橋にギャラリー「BAG(Brillia Art Gallery)」をオープンしている。
このように、同社のアートに対する取り組みは、マンションブランド「Brillia」の取り組みの一環として始まった。アートが持つ「空間を洗練させる力」に注目し、マンション居住者などが自分らしく過ごせる空間づくりを進めることを目的としている。
「BAG」は「オープン以来、アート愛好家や近隣など幅広い世代・属性の方にご来場いただいており、評価していただけていると認識している」(同社)と言う。「(仮称)アートセンター」での取り組みの詳細は今後検討していくが、「BAG」で得られた知見を生かすとしている。
東急、アートと街とが連携したプロジェクト検討
アートは不動産事業と相性がよく、応用範囲が広い。東急は、アートプラットフォーム事業「Art Valley」の実証実験を開始。1月23日~4月22日、東急線渋谷駅ヒカリエ改札口周辺吹き抜けガラス面にアート作品を展示し、QRコードによる販売を行っている。
同社は、東急沿線を中心に、アートと街とが連携したプロジェクトなどを検討。将来的に、オフィスや住宅、商業施設といったアセットにアートを導入すると共に、地域コミュニティの活性化や地域価値の掘り起こしにつなげていく意向を示している。





















