新刊紹介 『悩める売主を救う不動産エージェントという選択』 大西倫加・長嶋修著
住宅新報 2023年1月17日 号 7面

不動産仲介業界で慣習化しているといわれる〝囲い込み〟を鋭く批判した書。不動産が思うように売れず悩む売主たちが多い背景には両手取引で2倍稼ごうとする不動産会社の思惑があるという。そうした弊害を取り除き、売主に寄り添い、売主の希望をかなえるために全力を尽くすのが「不動産エージェント」と呼ばれる新しいスペシャリストだと主張している。
そういう人たちの努力で不動産の売却に成功した実際の事例が5つ紹介されている。最後に、売却に際してはまず中立の立場から入る不動産エージェントに相談するのが当たり前になれば、仲介業が大きく変わって国民から真に信頼される業界になるだろうと期待を寄せている。流通業界の改革を志向する注目の書といえるだろう。ただ、不動産エージェントという人たち(集団)がどこにいるのか、という具体的記述がなかったのはやや残念だ。























