紙上ブログ不動産屋の独り言684 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 すぐ出るはずの結論を待たされ 断らせたいのが本音か
住宅新報 2023年1月3日 号 6面

10月上旬に都下郊外の某私鉄駅前にある事務所使用可の物件を案内した。客は大手学習塾で、気に入ってすぐに申し込みが入ったのだが、物件はスケルトン。事務所内には洗面台もトイレもない。同じフロアの共用部にトイレもない。借主が替わる度に事務所内にトイレを造らなければならない。リフォーム業者の見積もりも取り、1月の頭から本格的に塾を開く予定だが、その前に1カ月ほど工事期間が必要だし、日割り発生は1月からでよいか、賃料を値引きしてもらうことはできないかとの交渉事が入った。管理会社の担当者に伝えて返事を待っていたら、申し込みして1カ月も経ってから電話があった。もちろん、その間に問い合わせもしているが返事はなかった。
よい雰囲気だったが
「貸主さんが学習塾に貸すことに不安を感じているのでもう少し返答を待ってほしい」というもの。不安も何も、案内の際には管理会社の担当者も貸主も立ち会っていて、お客とも会っている。いい雰囲気で話が進んでいるのを私も見ている。なのに1カ月も待たせておいて、更に1カ月くらい考える時間が必要だと言う。「賃料や日割り発生で交渉事が入ったから貸主が嫌気がさした、ということですか?」と聞けば、「それはありません」と言う。更に、「お客さんにそう伝えて、お客さんに改めて(借りるかどうか)判断してもらってください」とも言う。「今になってそんな話なら、お客さんが詳しい事情を知りたいと思うでしょうから、直接あなたに電話してもらってあなたから説明してもらうことはできますか?」と聞けば、「それを伝えるのはオタクの仕事でしょう」と拒否。























