知って得する建物の豆知識 348 3Dプリンター建築 コスト減で環境にも優しい
住宅新報 2022年11月22日 号 12面
連載: 知って得する建物の豆知識
最近は、DIYのちょっとした部品や工作物はデスクトップ型の3Dプリンターで用が足りるようになってきました。先日も、イタリア製の照明器具の樹脂部品が経年劣化で破損しましたが、CAD+3Dソフトで図面を書いてSTLファイルを作成。これを3Dプリンター出力ラボに送って数日すると、プリントされた部品が到着。10日程度で完璧な修理ができました。
便利な3Dプリンターですが、これを大型化して建築物を出力する試みが世界各国で盛り上がりを見せています。残念ながら、この分野でもBEV(電気自動車)と同じく、日本は出遅れているだけでなく、地震国・災害大国という枷(かせ)があるため、開発スピードは他国の様子見をしながらの遅々としたものです。
日本の建築基準法は構造上の柱・梁・耐力壁などが存在しない、3D建築プリンターにおけるエッグシェル(卵の殻)のような構造体は、すべて個別の申請と認可(国土交通大臣認定)がない限り建築できません。柱・梁・耐力壁らしきものを3Dプリントで構築することで、この問題は回避はできますが、本来の3Dプリント建築のメリットである一体的構造による材料と時間の節約、均質性などのメリットは全く発揮されません。

























