多様な出店形態にも注力 三井不G、「&MIKKE!」に改称 移動商業、都区部で拡大へ
住宅新報 2022年11月15日 号 5面

豊洲公園(江東区)に出店した移動型店舗
三井不動産と、同社の新規事業を担う子会社として21年7月に設立されたShare Tomorrow(東京都中央区、石川憲久社長)は、同年11月に開始した移動商業プラットフォーム事業「MIKKE!」の1周年を機に、名称を「&MIKKE!」へ改めると共に事業エリアやサービス内容を拡大する。11月7日に記者会見を開き、詳細を明らかにした。
同事業は、飲食店や物販店、各種サービス店舗などに出店場所と移動店舗車両、顧客情報を提供し、フレキシブルな店舗展開を支援するプラットフォーム事業。利用する店舗側にとって、固定店舗とECに続く新たな販売チャネルを構築する機会となるだけでなく、出店先の施設利用者や住人の利便性向上により、物件価値を高めることも目指している。利用料金は貸与する車両の形式などにより異なるが、2週間のモデルプランで総額約27万円(税別)。
これまでは東京都内の晴海(中央区)や豊洲(江東区)などの湾岸エリアで、三井不動産グループが開発・保有する物件を中心に、オフィスやマンション、商業施設や公園などで出店者の意向に合わせた出店スペースを提供してきた。Share Tomorrowミッケ事業本部ブランド戦略部の後藤遼一部長はこの1年について、「半導体不足による車両確保の遅延などにより、(利用実績などが)当初予定よりも遅れている部分はある。しかしその分、サービスを提供している店舗とのコミュニケーションにはしっかりとした手応えを感じている」と振り返る。
そうした利用者の要望などを踏まえ、今後はまず出店エリアの拡大を図る。具体的には日比谷や日本橋、渋谷といった千代田区・渋谷区エリアを挙げるほか、これまでの湾岸エリアや隣接する地域を中心に、都内の主要エリアへと範囲を広げていく計画だ。また出店先施設も、駅前高架下や介護付き有料老人ホームなどバリエーションを増やし、複数台によるイベント型出店企画にも力を入れる。
併せて、車両を持つ出店者向けの新サービスとして、出店場所のみを貸し出す「&MIKKE SPOT」も開始する。更に今後の展望として、「車両のみの貸し出しサービス」も検討中だ。そのほか、「MIKKE!」を利用した店舗が三井不グループの商業施設での催事に出店した事例もあり、「もう少し本事業が進めば、商業施設の固定テナントとして出店する例も増えていくのでは」(後藤部長)として、グループの他事業における展開にも期待を寄せる。





















