知って得する建物の豆知識 344 建築の納まり 経験と感覚が物を言う世界
住宅新報 2022年9月27日 号 9面
連載: 知って得する建物の豆知識
「納まり」とは意匠、構造、設備に共通して使う言葉で、複数の建材や設備機器、構造材同士がどのように接続するかを示す言葉です。「納まりが悪い」「納まりがよい」と言いますが、実際の使い勝手や施工のし易さを表す言葉です。「納まりが悪い」という場合は工事がやり難い、耐久性がない、熱での伸縮や変形の逃げ場がないなど、複雑すぎる=出来の悪い納まりを意味します。
設計図面では詳細図として納まりを伝達しますが、三次元的なディテールを図面で表すことは不可能で、思わぬ納まり上の不具合も起きかねません。納まりは結局は経験と感覚がものを言う世界で、建築設計図の中でも「詳細図が一番面白い」と言うプロが多いのもうなずけます。
建築の納まりには多くの種類がありますが、「突きつけ」は最も単純な収まりです。DIYでデッキ床を張る時のように、部材同士が直接接する納まりです。屋外デッキでは雨水の排水を考え床板は隙間を設けますが、インテリアの床材では、キッチリ密着させる必要があります。しかし、どれほど密着させても板のソリなどで、接続部に段差が発生します。これを避けるため、接続面に凹凸の「実(さね)」を加工します。床材を凹凸で嵌合させて、狂いなどを抑え込む納まりです。

























