知って得する建物の豆知識 342 木造ハイブリッド構造 建設各社が取り組み
住宅新報 2022年8月30日 号 9面
連載: 知って得する建物の豆知識
最近は主構造に木材を使う建築物が増えています。従来はRC造(鉄筋コンクリート造)やS造(鉄骨構造)が使われてきた中高層建築物についてです。増加の理由はSDGsや脱炭素を達成するために、鉄やコンクリートの使用量を減らし、カーボンニュートラルな木材を使うケースが急増しているからです。また、隈研吾の建築デザインも大きな影響を与えていると思われます。各ゼネコンや企業は独自のメリットを訴求する木材利用のアイデアを発表していますが、多くは鉄骨や鉄筋などと組み合わせた「木造ハイブリッド構造」です。
熊谷組と住友林業は中大規模木造建築ブランド「with TREE」を立ち上げました。両社は17年の業務・資本提携以来、8つの分野で分科会を立ち上げ、協業に向けて取り組んでおり、中大規模木造建築分科会の取り組みとして「with TREE」ブランドを立ち上げ、資材調達から建築、コンサルティングまで環境と健康を両立させる建築を提案しています。
KS木質座屈拘束ブレース」はその提案の一つです。これは、LVLと合板を組み合わせた座屈拘束材を用いて鋼製の芯材を補強し、圧縮時にも抵抗力を持った変形性能により、スリム・軽量でありながら従来のコンクリート製や鋼製の座屈拘束材同等以上の耐震性能を実現しています。鋼材のブレース(筋交)は引っ張り力に強く、木材は圧縮力に強いという特性を生かした拘束材です。

























