竹井英久の 思案あれこれ (13) マンション流通のCS向上
住宅新報 2022年8月23日 号 7面

レインズ改革やDX推進など流通インフラの議論は盛んだが、アセットタイプ別の地道な課題に対する取り組みでCS(顧客満足)向上を図れるものは多い。中でも標準化・規格化され都市部の住宅取引の大半を占めるマンションに関して、土地戸建てとは全く違う商品であるとの認識の下、広告・重説・手続き内容の抜本的見直しを行い、土地戸建てが前提となっている項目・手続きを合理化する一方、管理関係などマンション特有の項目の充実を図ることは多くの消費者に歓迎されるだろう。
修繕情報公開義務を
大きな課題は、築年数の古いマンションの大量流通時代になり、買主が気にするスケルトン・共用設備の現状と今後の管理修繕計画をどう説明するかだ。売主の告知責任で説明しろと言われても困るものであり、マン管適正化法の枠組みを活用して、修理修繕の情報整備・公開義務を管理会社に求めるのが現実的である。そうした措置を取らないと、買主は新築時の分譲会社・建築会社・管理会社の属性や自分の目を信じるしかなく、不安だ。説明できない管理会社のマンションは、それなりの価格評価を受けるのが妥当だ。























