明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第447回 玄関で感じる細部のデザイン 時代背景反映した貴重な資産
住宅新報 2022年8月23日 号 4面
【学生の目】
集合住宅は建物の顔としてベランダ側のデザインを工夫する。半面、背後は単調なデザインになることが多い。しかし、団地型の集合住宅では背後の住宅の価値にも影響することから単調なデザインは避けたい。写真は673戸の集合住宅団地の最も南の住棟の玄関上部だ。住棟は外廊下型と階段室型を折衷した〝準〟階段室型だ(関口奈央「不動産の不思議第439回」22年6月21日号)。あまり例のないタイプだが、住棟背後の外観デザインは柔らかくバランスが取れている。玄関上部の造形にもそれが現れている。
第1は、円形の玄関庇(ひさし)と相似形の外階段だ。まず、円形で柔らかさがある。更に、タイルの張り方だ。庇や階段の壁の最下部を一段下げ、役物タイルを張っている。白いタイルとの対比でどの部分よりも濃い影が生まれ、建物に立体感が生まれている。






















